春
SPRING
[ 3月~5月 ]
春は曙
合歓のはなの早朝は、ルリビタキ(瑠璃鶲)やジョウビタキ(尉鶲)にシジュウガラ(四十雀)など百匹ほどの群れが移動したり、北郷町の鳥メジロ(目白)数百羽が擁壁から竹藪に一斉に飛び立つなど、驚きの光景に出会うことがあります。また、ウグイス(鶯)やホトトギス(杜鵑)に、名も知らぬ野鳥たちの美しい鳴き声が渓谷に響き渡り、風の梵と相まってのどかな一刻を過ごせます。
“合歓のはな”の敷地は、落葉樹と常緑樹が7:3の割合で植樹されています。そのため、春は新緑に変わる前の若草色の美しさに思わずため息がもれます。山と川とに命の息吹が萌え上がり、まさに一幅の絵は千のことばを語る景観です。四季の中でも、「萌黄の春」は五感が表れるような感動を覚えます。
清流にしか棲めないカジカガエル(河鹿蛙)の、雄が雌を呼ぶ恋歌ともいえる澄んだ鳴き声が(4月~7月)敷地内で聴かれます。
春は山菜
冬から春にかけての山菜は、フキノトウ(蕗の薹)、ツクシ(土筆)、タラノメ(楤芽)、ノビル(野蒜)、キクラゲ(木耳)、ゼンマイ(薇)、ヨモギ(蓬)、ユキノシタ(雪の下)、ワラビ(蕨)、クレソン(和蘭芥子)、セリ(芹)、イタドリ(虎杖)、ミョウガ(茗荷)など。
春の草木
北郷町の花であるエビネラン(海老根蘭)、コバノタツタミソウ(小葉立浪草)、コデマリ(小手毬)、シモツケソウ(下野草9、ナルコラン(鳴子蘭)、ジュウニヒトエ(十二単)、ヤマブキ(山吹)、シラン(紫蘭)、ビャクラン(白蘭)、セッコクラン(石斛蘭)、ハクサンボク(白山木)、の花、ガマズミ(莢蒾)、ヤマボウシ(山法師)、アセビ(馬酔木)、オガタマ(招霊木)、キンボウジュ(金宝樹)、ヒラドツツジ(平戸躑躅)、ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)、ワスレナグサ(勿忘草)、スズラン(鈴蘭)、ヤマザクラ(山桜)、ヤマフジ(山藤)、ヤブツバキ(藪椿)、エゴノキ(齊墩果)、ツクシヤブウツギ(筑紫藪空木)、ヒメウツギ(姫空木)、マルバウツギ(丸葉空木)、コガクウツギ(小額空木)、アヤメ(菖蒲)、カキツバタ(杜若)、ヒメレンゲ(姫蓮華)、クチナシ(梔子)、オキナグサ(翁草)、コバンソウ(小判草)、バビアナ、シラーベルビアナ、サギゴケソウなど。