北郷 音色香の季 合歓のはな

北郷 音色香の季 合歓のはな

森を楽しむ
5つのご提案

ENJOY THE FOREST

森のフリードリンク

森のフリードリンク

時間
15:00~17:30 ※セルフサービス
場所
BAR(Reception棟)

スパークリングワイン、北郷茶、コーヒー、紅茶&柿の種

森の野鳥観察

森の野鳥観察

合歓の森には多くの野鳥が訪れます。今日はどんな野鳥に出会えるか…そんな楽しみもございます。客室には双眼鏡などの野鳥観察セットもご用意しております。

森の卓球場

森の卓球場

駐車場の一部にてオープン。

時間
15:00~18:00くらい/8:00~11:00
  • 雨天・酷暑時はご利用になれない場合がございます。
森の星空観察

森の星空観察

客室には星空早見表もご用意しております。森の中で星空を眺めながらのひとときをお過ごしください。

森の演奏会

森の演奏会

2019年に宮崎市に誕生しました社会人・大学生による一般吹奏楽団「エストレーラ・ウインドアンサンブル」による演奏会を不定期に開催しております。

時間
夕食後の20:00~約30分ほど。
場所
BAR(Reception棟)

SPRING

[ 3月~5月 ]

    春
    春
    春
    春
    春

春は曙

合歓のはなの早朝は、ルリビタキ(瑠璃鶲)やジョウビタキ(尉鶲)にシジュウガラ(四十雀)など百匹ほどの群れが移動したり、北郷町の鳥メジロ(目白)数百羽が擁壁から竹藪に一斉に飛び立つなど、驚きの光景に出会うことがあります。また、ウグイス(鶯)やホトトギス(杜鵑)に、名も知らぬ野鳥たちの美しい鳴き声が渓谷に響き渡り、風の梵と相まってのどかな一刻を過ごせます。

“合歓のはな”の敷地は、落葉樹と常緑樹が7:3の割合で植樹されています。そのため、春は新緑に変わる前の若草色の美しさに思わずため息がもれます。山と川とに命の息吹が萌え上がり、まさに一幅の絵は千のことばを語る景観です。四季の中でも、「萌黄の春」は五感が表れるような感動を覚えます。

清流にしか棲めないカジカガエル(河鹿蛙)の、雄が雌を呼ぶ恋歌ともいえる澄んだ鳴き声が(4月~7月)敷地内で聴かれます。


春は山菜

冬から春にかけての山菜は、フキノトウ(蕗の薹)、ツクシ(土筆)、タラノメ(楤芽)、ノビル(野蒜)、キクラゲ(木耳)、ゼンマイ(薇)、ヨモギ(蓬)、ユキノシタ(雪の下)、ワラビ(蕨)、クレソン(和蘭芥子)、セリ(芹)、イタドリ(虎杖)、ミョウガ(茗荷)など。


春の草木

北郷町の花であるエビネラン(海老根蘭)、コバノタツタミソウ(小葉立浪草)、コデマリ(小手毬)、シモツケソウ(下野草9、ナルコラン(鳴子蘭)、ジュウニヒトエ(十二単)、ヤマブキ(山吹)、シラン(紫蘭)、ビャクラン(白蘭)、セッコクラン(石斛蘭)、ハクサンボク(白山木)、の花、ガマズミ(莢蒾)、ヤマボウシ(山法師)、アセビ(馬酔木)、オガタマ(招霊木)、キンボウジュ(金宝樹)、ヒラドツツジ(平戸躑躅)、ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)、ワスレナグサ(勿忘草)、スズラン(鈴蘭)、ヤマザクラ(山桜)、ヤマフジ(山藤)、ヤブツバキ(藪椿)、エゴノキ(齊墩果)、ツクシヤブウツギ(筑紫藪空木)、ヒメウツギ(姫空木)、マルバウツギ(丸葉空木)、コガクウツギ(小額空木)、アヤメ(菖蒲)、カキツバタ(杜若)、ヒメレンゲ(姫蓮華)、クチナシ(梔子)、オキナグサ(翁草)、コバンソウ(小判草)、バビアナ、シラーベルビアナ、サギゴケソウなど。

SUMMER

[ 6月~8月 ]

    夏
    夏
    夏
    夏
    夏

夏は夜

夏の日差しが落ちてくると、日中の酷暑が森の中へ、土へ、渓流へと吸収され、涼しい夜に様変わりして過ごしやすくなります。この地の夏の夜は涼夏。気温の変化を肌で感じられます。

初夏の敷地の小川では絶滅危惧種のニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)やミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)、また、珍しいシジミチョウ(蜆蝶)や名も知らぬ数多くの蝶が見られます。敷地の小川の池にはカワセミ(翡翠)やキジ(雉)の番も遊びに来ます。さらにヒュールヒュールヒュルヒュルと鳴く河鹿(4月~7月)やアカショウビン(赤翡翠)のヒューーー・ルルルルルと鳴く美しい恋歌や、ヒグラシ(秋蜩)の哀愁をおびた鳴き声も響く音色です。

さらに、深い森に囲まれた森のオアシスである“合歓のはな”の敷地では、毎年飛んでくるカブトムシ(兜虫)やクワガタムシ(鍬形虫)をスタッフが捕獲し、7月~8月にかけて、ご来館のお子様に飼育カゴや餌も一緒にプレゼントさせていただいております。

尚、初夏の風物詩でもある敷地の小川で源氏や平家に姫蛍の乱舞も見られます。豊かな自然体系に守られて、カワニナ(川蜷)の餌であるクレソン(和蘭芥子)やセリ(芹)なども豊富に繁殖しております。蛍の生育に適した環境が出来上がり、年々蛍の数が増加しております。


夏の草木

代表的な気に昨夏の花としては、“この木なんの木、気になる木”の歌で有名な、ネムノキ(合歓の木)やサラソウジュ(沙羅双樹)、ヒメシャラ(姫沙羅)にフヨウ(芙蓉)の花でしょうか。また、初夏の季節は、貴重で清楚なサギソウ(鷺草)や彩り艶やかに咲くハナショウブ(花菖蒲)です。さらに敷地では、梅雨に映えて咲くガクアジサイ(額紫陽花)、セイヨウアジサイ(西洋紫陽花)、渓谷沿いや日陰にも咲くアマチャアジサイ(甘茶紫陽花)、可愛いヒメアジサイ(姫紫陽花)など、“合歓のはな”の敷地では、たくさんの紫陽花が彩り豊かに咲く誇り、6月の美しい風景画を描いてくれます。さらに、ユウスゲ(夕菅)、朱色のヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)、紫で上品なミヤコワスレ(都忘れ)、ノリウツギ(糊空木)、ノシラン(熨斗蘭)、ネジバナ(捩花)、ホタルブクロ(蛍袋)、ヒュウガギボウシ(日向擬宝珠)、ギボウシ(擬宝珠)、ツユクサ(露草)など。

AUTUMN

[ 9月~11月 ]

    秋
    秋
    秋
    秋
    秋

秋は時雨

この地は南国宮崎。北郷で一番紅葉が綺麗な地域が“合歓のはな”の敷地やその周辺景観だけに特化しており、秋時雨に煙る紅葉群はより一層その美しさを際立たせます。


秋の草木と虫達

9月は、紅白のヒガンバナ(彼岸花)にタマスダレ(玉簾)、フウロソウ(風露草)、ゲンノショウコ(現の証拠)、ノボタン(野牡丹)など。虫の声は、マツムシ(松虫)、スズムシ(鈴虫)、エンマコオロギ(閻魔蟋蟀)、キリギリス(螽斯)、アオマツムシ(青松虫)の混声合唱。さらに、トンボの王様の風格漂うオニヤンマ(鬼蜻蜓)、最高時速100kmで飛翔できるギンヤンマ(銀蜻蜓)、朱色のアキアカネ(秋茜)、舞うように飛ぶオハグロトンボ(羽黒蜻蛉)、通常赤とんぼと呼ばれるウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)など。彼岸花の開花時期だけは、アゲハチョウ(鳳蝶)の大群やモンシロチョウ(紋白蝶)が来襲してきます。

10月は、この猪八重渓谷一帯の日陰に咲く花、ホトトギス(杜鵑草)が敷地のいたる所で彩り鮮やかに咲き乱れ、心を豊かにしてくれます。ホトトギスの花の特徴は、白い花弁に赤紫の斑点模様が美しく、野鳥のホトトギスの胸の斑点模様に似ていることから命名されたものです。ホトトギス属植物は19種知られており、いずれも東アジアに生育し、日本には12種分布しています。このうちの10種は日本だけに生育する日本固有種です。このように、日本はホトトギス属の分化に最適な気候風土の地と言えます。

当館で鑑賞することができるホトトギス種は、ホトトギス(杜鵑草)、キバナノホトトギス(黄花の杜鵑草)、キバナノツキヌケホトトギス(黄花の突き抜け杜鵑草)、シロバナホトトギス(白花杜鵑草)、チャボホトトギス(矮鶏杜鵑草)などです。その他の野草は、ミズヒキ(水引)、キンミズヒキ(金水引)、トレニア(夏菫)、ヤブラン(藪蘭)、コムラサキ(小紫)、カワハラケツメイ(河原決明)、ヌスビトハギ(盗人萩)、ジンジャーリリーなど。


秋の実り

どんぐり種にガマズミ(莢蒾)やハクサンボク(白山木)の朱色の実、ネズミモチ(鼠黐)にサワフタギ(沢蓋木)の紺色の実、さらにノブドウ(野葡萄)やエビヅル(海老蔓)にムクロジ(無患子)の実などに触れ、稔りの秋を肌で感じます。


暮の秋

11月は深紅の紅葉(楓)の季節です。紅葉という言葉の意味には「紅葉」「黄葉」「褐葉」があり、いろいろな木々の葉が色を変えます。敷地や周辺には、紅葉する木々でイロハモミジ(いろは紅葉)やヤマモミジ(山紅葉)、アキニレ(秋楡)、ハルニレ(春楡)、ガマズミ(莢蒾)、ハクサンボク(白山木)、スノキ(酸の木)、アブラチャン(油瀝青)、ケヤキ(欅)、ヤマザクラ(山桜)、ヤマボウシ(山法師)、ハゼノキ(黄櫨の木)、ヤマツツジ(山躑躅)、ドウダンツツジ(満天星)などがあります。

“合歓のはな”の敷地内は、年月を経て木々が育ち、紅葉も年々ボリューム感を増しております。特に秋時雨の中の紅葉は、神秘的な彩りを見せます。

WINTER

[ 12月~2月 ]

    冬
    冬
    冬
    冬

冬は小雨の苔庭

日南市北郷町の猪八重渓谷は、原生的な状態で残った手付かずの原生林で、生物、景観の多様性は屋久島や大隅半島の稲毛岳より高いといわれています。五重の滝をはじめ20数箇所の滝群が点在しており、平均気温は18度といわれ、湿度と温度が一定に保たれた貴重な苔の宝庫として知られております。日南市には、民間施設として世界で唯一の苔の研究機関である「服部植物研究所」があります。世界的に有名な苔の研究所です。

“合歓のはな”は、苔の宝庫といわれる猪八重渓谷の麓にあり、冬場の緑として、客室専用の風情ある苔庭の造成に挑戦しつつ、やすらぎの空間づくりに努力しております。


冬の使者

北郷は、マガモ(真鴨)などが飛来する越冬の地でもあります。カモ(鴨)の親子のヨチヨチ歩きや、夕方からは大量のカモが寝床に変える光景が見られます。上流の渓流で遊ぶキセキレイ、それにフクロウ(梟)やムササビ(鼯鼠)の飛翔も見られます。ヤマセミ(山翡翠)は頭に冠羽と羽に白黒の斑模様が特徴です。山地の渓流に棲み、川魚などをダイビングして捕獲するカワセミ科で最大の鳥です。渓流の女王カワセミや猛禽類の頂点にいるクマタカ(熊鷹)やアオゲラ(緑啄木鳥・キツツキ科)、ノウサギ(野兎)、タヌキ(狸)、ノザル(野猿)、キジ(雉)も運が良ければ時々出会えます。


冬の草木

ネコヤナギ(猫柳)、ユキヤナギ(雪柳)、シャガ(胡蝶花)、リキュウバイ(利休梅)、スイセン(水仙)、キズイセン(黄水仙)、サザンカ(山茶花)、ヒマラヤユキノシタ(雪の下)、クリスマスローズ、ツワブキ(石蕗)、モモノハナ(桃の花)、ノイチゴ(野苺)、ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)、ムスカリ(麝香)、クロッカス、コルチカムなど。


“合歓のはな”の苔庭の種類(当館の山から採取したものです)
ハイゴケ(這苔)、スギゴケ(杉苔)、シノブゴケ(忍苔)、オオシラガゴケ(大白髪苔)、オキナゴケ(翁苔)、ヒノキゴケ(檜苔)、スナゴケ(砂苔)、サガリゴケ(下がり苔)などで、冬の小雨時は美しい苔庭に心を奪われます。

季節のカレンダー

1月日本一の早咲桜 日南寒桜一号
1月~3月初旬苔庭
3月初旬山桜
3月下旬花立山公園1万本の桜
3月下旬~5月末着床蘭
4月新緑と山菜料理
5月中旬~6月下旬館内での蛍鑑賞ツアー ~源氏・平家・姫蛍~
5月下旬~6月中旬ジャカランダまつり
6月紫陽花、地ビールまつり
6月下旬~7月中旬薄紅の合歓の花が満開に
8月お子様へクワガタ・カブトムシプレゼント
9月~11月末伊勢海老
10月ホトトギスの花々数種が満開に
11月~12月初旬紅葉
12月~1月暖炉
季節の庭